大分建設新聞

インタビュー

首藤 万莉菜さん(㈱佐伯建設 工事課)

2020年07月14日
 ㈱佐伯建設には、将来を託されている女性技術者が4人いる。その中のひとり、建築工事部工事課に所属する首藤万莉菜さんに技術者としての仕事や夢を聞いた。
 首藤さんは、入社2年目の24歳になったばかり。中学3年生の進路相談の時に「何になりたいか分からないけど、家が建つ様子を見るのが好き」と漠然と思い、大分工業高校の建築科に進学。漠然とした思いは3年間で確信に変わり、卒業後は大分大学理工学部に進んだ。
 大学では、構造建築について勉強を深め、最後の1年間は、鉄筋を切り型枠を組んでコンクリートを打ち込み、柱の模型を一から造るなど、RC構造物の耐震実験、研究に没頭した。
 現在は、現場係員として安全管理、工事写真の撮影や職人さんたちとの打ち合わせなどの管理業務に専念しており、現場と事務所でのデスクワークが半々の勤務だという。
 首藤さんは、人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくのが好き。「分からないことを教えてもらいながらの現場は楽しい。特に先輩職人さんたちの知識と技術が凄いので、少しでも近づきたい」と人懐っこい笑顔で話す。
 現場上司の中野さんに首藤さんの仕事ぶりを聞くと、「彼女は明るく元気に業務をこなしている。会社の方針でもある『時代がどのように変わろうとも、時代とともに変えるべきものには大胆にチャレンジする勇気を持つ』が実現できる人材だ。このまま頑張ってほしい」と彼女の成長を楽しみにしている。
 首藤さんの目標は現場所長。「これから何をしたい、造りたいというより、資格を取得して、現場で学べることは全て吸収していきたい。段取りよくスムーズな作業ができる現場を作り、より大きな現場に携わり、多くの人たちと触れあい、建築物を築き上げていきたい」と語った。
 可憐な笑顔とは対照的に、「大分の人が1度は行ったことがあるような(有名な)場所に建物を造りたい」と強い意欲を見せる首藤さん。
 趣味は、友達と食べ飲み歩き。お酒も好きだけど、おいしいアイスクリームを求めて県内外をドライブしては、食べ比べを楽しんでいる。





 
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