大分建設新聞

インタビュー

石橋 賢一さん(佐伯河川国道事務所長)

2021年05月10日
 1989年の建設省入省以来、初任地の長崎工事事務所を皮切りに整備局管内の道路畑を担当。大分県での勤務も河川を担当するのは佐伯が初めて。「風光明媚な景観、特色のある歴史や文化。なんといっても魚が新鮮でおいしい。仕事もしっかりやるが、一日でも早く地域になじみ、魅力を思う存分満喫したい」と佐伯の印象を語る。
 2回目の長崎河川国道事務所の勤務では、「西九州自動車道の調査・計画担当の係長として、県や市の担当者と一緒に地元に出向き、事業協力のお願いに回り、何とか理解を得て調査や用地買収などで理解を得ることができた。その時の経験や開通時に見た地元の方々の笑顔が仕事に対する礎」と思い出を話す。
 事務所の運営方針、これからの課題と抱負について尋ねた。
 「地元の声に耳を傾け、信頼される事務所を目指したい。事務所の仕事の中心は、河川と道路の整備と維持管理。これまで幾度も被災した番匠川では、堤防の強化や流下能力向上に向けた河床掘削などを進める。地域の皆さんが、安心して暮らせるように番匠川の維持管理に努めたい。中九州横断道路の竹田阿蘇道路では、竹田インターから県境で事業を展開している。地域の方々にご理解とご協力を得ながら円滑に推進できるようにしたい。道路がつながることで、地域が単なる通過点にならないよう、地域をどのように活かしていくかが重要になる。そのためにも、地域の方々と一緒に考えていきたい」などと語った。
 職員には「地域の方々の声を聞き、地域に喜ばれる仕事、信頼される取り組みをお願いする。若手の職員も多いので、失敗を恐れず、創造力を働かせ、自由な発想で様々なチャレンジをしてほしい。常日ごろから危機管理の意識を高め業務にあたってもらいたい」と話す。
 「全国で自然災害が多発している。発災時、真っ先に駆けつけてくれる地元業者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱい。常日ごろから、そうした皆さま方の実情把握に努め、いざという時には、連携を取りながら復旧対応にあたりたい」と地元業者に連携を呼び掛けた。
 福岡市の自宅は、二人の子どもに託し、奥様と一緒の佐伯暮らし。「キャンプが好きだが、どこのキャンプ場もいっぱい。近ごろは、人の多い所は避ける意味もあり、嫁と一緒に車中泊で道の駅巡りをしながら、地域の名所旧跡を訪ねるのが息抜きになっている」と笑顔で話してくれた。福岡市出身の54歳。


略歴~福岡大学工学部土木工学科を卒業後、
1989年建設省九州地方建設局入省、
2016~18年鹿児島と佐賀の国道事務所副所長、
19年から九州地整道路部道路計画第2課長を経て、
今年4月1日付けで現職。
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP