大分建設新聞

インタビュー

外池 正博さん(別府土木事務所長)

2021年05月28日
 久しぶりに別府に赴任したと語る外池所長。「別府は第一に温泉、鶴見岳や別府湾の魅力を訪ねて観光客が多く集まる。産業を支えるインフラ整備をしっかりやっていきたい」と就任の決意を語る。
 別府土木事務所は、別府市、杵築市、日出町の2市1町のエリアを管轄し、県道と一部の国道、河川、砂防設備の管理保全、港湾など幅広い社会資本整備の取り組みが課せられている。
 別府港石垣地区の整備計画については特に重要で、「九州の東の玄関口」としての拠点化戦略に基づき、国や別府市とも連携した機能強化とにぎわい創出を進めている。また、都市計画道路富士見通南立石線や国道500号汐見・鉄輪・明礬周辺の無電柱化、砂防堰提の整備による境川火山砂防事業など重点事業も多い。中でも無電柱化事業については、「災害時の緊急車両等の通行確保や景観改善、児童生徒の安全・安心な通学路の確保と『一石三鳥』の効果が見込める」と注目する管内事業について話す。
 建設業界や行政について「建設業は基本的な社会資本をつくってもらう中で欠かすことのできない産業。担い手不足が業界で喫緊の課題となっているが、若い人が希望を持って入職する業界に、健全で持続可能な発展をしてもらいたい」と建設業の重要性と将来的な展望を強調する。
 また「皆さんには災害時など協力していただき助かっている。引き続き協力して、一緒に仕事をしていきたい」と建設業界に向けて期待し、大きなエールを送った。
 座右の銘は「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければ皆で行け」。「一人では何もできない。チームワークが何より大切だ」と語る。
 趣味は合唱。県庁の合唱団に所属しテノールを担当している。子ども3人は独立。奥さんを大分市内に残し、現在単身赴任。大分市出身の58歳。

略歴~1985年九州大学工学部水工土木学科卒、佐伯土木事務所採用、
県企業局、三重土木事務所、臼杵土木事務所などを経て、
18年に竹田土木事務所長、19年に佐伯土木事務所長を歴任。4月より現職。
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